LINEメニュー(リッチメニュー)とは?使い方・設定・活用のコツを解説
2025.11.23:ブログ
目次
LINE公式アカウントの運用で、「友だちは増えたけれど、なかなか売上や予約につながらない」「メッセージを送っても反応が薄い」といった悩みを抱えていませんか。
トーク画面を開いても次に何をすれば良いかユーザーが迷ってしまい、せっかくの機会を逃しているかもしれません。
そこで活用したいのが「LINEメニュー(リッチメニュー)」です。
トーク画面下部に固定表示されるこの機能は、ユーザーを目的のページへスムーズに誘導する強力なナビゲーションとなります。
無料プランから利用でき、設定も簡単なリッチメニューの基本から設定方法、成果を最大化する活用のコツまで、プロの視点で徹底解説します。
LINEメニューとは?リッチメニューとの違い
>LINEメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に表示されるナビゲーション機能全般を指します。
このLINEメニューの代表的な形態が「リッチメニュー」です。
リッチメニューは、画像を背景にして自由にデザインしたボタン領域を配置できるカード型のメニューを指します。
ユーザーはトーク画面を開くだけで、この視覚的に分かりやすいメニューにアクセスできるようになりました。
企業や店舗は、外部サイトへのリンク、クーポンページ、ショップカード、予約フォームなど、ユーザーに届けたい情報への入り口を直感的に案内できます。
つまり、リッチメニューは、LINE公式アカウントの「顔」とも言える重要なインターフェースの役割を担っています。
LINEメニュー(リッチメニュー)の主なメリット
リッチメニューを活用することで、企業や店舗は多くの恩恵を受けられます。
ここでは、主な3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
ユーザー体験の向上
リッチメニューは、ユーザー体験(UX)を大きく向上させます。
画像やリンクボタンを自由に配置したメニューを設計できるため、ユーザーはトーク画面から直感的に必要な情報にアクセスできます。
たとえば、飲食店なら「テイクアウト」「席予約」「メニュー」といったボタンを配置すれば、ユーザーは迷うことなく目的の操作に進めるでしょう。
これにより操作性が向上し、顧客満足度にも直結します。
ただし、メニュー機能だけでは「どのボタンがどれくらい押されたか」「誰が押したか」といった詳細な行動データは取得できません。
そのため、さらなる改善を目指すには、ユーザーの行動データを可視化できる仕組み(後述する連携ツールなど)の導入が鍵となります。
高いクリック率と集客効果の実現
リッチメニューはトーク画面の下半分近くを占有する大きなビジュアル要素のため、ユーザーの目に留まりやすくクリック率(CTR)が高い傾向にあります。
実際、通常のテキスト配信メッセージに比べてリッチメニュー経由のリンククリック率が向上したという事例は珍しくありません。
公式LINEを開いた際に常に表示されているので、ユーザーがタップしたくなる誘導ボタンを置いておけば、高頻度でサイト誘導やサービス利用につなげることが可能です。
リッチメニューが無料で使えるようになった現在、多くの企業がこのメリットを活かしてマーケティング成果を上げています。
たとえば、セール情報をリッチメニュー上に配置することで、メッセージ配信をしなくてもユーザーが自発的に興味を持ちクリックしてくれるケースもあります。
無料プラン対応でコスト削減
リッチメニューは無料プラン(コミュニケーションプラン)でも利用可能な、LINE公式アカウントの基本機能です。
追加のオプション料金なしで使えるため、コストをかけずに導入できるのも大きなメリットと言えます。
2019年までは一部有料プラン限定の機能でしたが、現在はフリープランでも解放されており、公式LINEを運用している企業なら規模を問わず活用できます。
メッセージ配信数に制限があるプランでも、リッチメニューであれば何度編集・更新しても追加費用は発生しないため、情報発信のコストパフォーマンスが高いのも魅力です。
LINEメニューの作り方と設定手順
リッチメニューの作成は、管理画面から簡単に行えます。
ここでは、基本的な設定手順と、より高度なカスタマイズ方法について解説します。
公式アカウント管理画面での設定
最も手軽な方法は、LINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)で設定することです。
管理画面にログインし、「ホーム」タブの「トークルーム管理」から「リッチメニュー」を選択し、「作成」ボタンをクリックします。
次に、テンプレート(ボタンの配置や大きさのパターン)を選び、背景画像をアップロードします。
各ボタン領域に、リンクやクーポン、テキストといった「アクション」を設定しましょう。
最後に、メニューを表示する期間や、デフォルトメニューとして常に表示するかどうかを指定すれば完了です。
初めての方でも、直感的な操作で基本的なメニューを作成できます。
Messaging APIでの設定
より高度なカスタマイズや、ユーザーごとにメニューを出し分けたい場合は、Messaging APIの利用が必要です。
これは主に開発者や、外部ツールと連携する際に用いる方法です。
手順としては、まず指定されたサイズ・形式で背景画像を作成します。
次に、リッチメニュー作成APIを呼び出し、ボタン領域やアクションをJSON形式で定義します。
作成されたリッチメニューID宛に背景画像をアップロードし、必要に応じてデフォルトメニューとして設定したり、特定のユーザーに紐付けたりするのです。
専門的な知識が必要ですが、「会員ランクに応じて限定メニューを表示する」など、柔軟な運用が可能になるのが特徴です。
リッチメニュー画像のデザインと作成のコツ
効果的なリッチメニューを作るには、画像デザインも重要なポイントです。
特に画像のサイズはLINE公式で推奨値が定められており、正しい寸法で作成しないと余白ができたり表示されなかったりすることがあります。
以下に、代表的なテンプレートの画像推奨サイズをまとめます。
| テンプレート | 推奨画像サイズ(px) | 分割数の例 | 想定される用途 |
| 大サイズ(上下2段) | 2500 × 1686 | 最大6分割 | 写真+詳細説明など情報量多めのメニュー |
| 小サイズ(上下1段) | 2500 × 843 | 3〜5分割 | シンプルに主要CTA(行動喚起)を並べるメニュー |
上記のように、高解像度版として幅2500pxでの作成が推奨されています。
LINE側で自動リサイズされるため、小さい画像を無理に引き延ばすよりは最初から大きなサイズで作っておく方が画質劣化を防げるでしょう。
LINEメニュー運用のポイント3選
リッチメニューは作成して終わりではありません。
効果的に運用し続けることで、初めて成果につながります。
業種別のおすすめメニュー構成例
リッチメニューの構成は、業種やビジネスモデルによって最適解が異なります。
ユーザーが求める情報や、企業が誘導したい先が異なるためです。
-
EC・小売業
「新商品一覧」「セール会場」「カートを見る」「クーポン」「お気に入り」 -
飲食店
「テイクアウト注文」「席を予約する」「今月のメニュー」「アクセス(地図)」 -
サービス業(美容室・士業など)
「サービス一覧」「料金プラン」「予約・相談」「お客様の声」
自社のユーザーが何を求めているかを分析し、最も需要の高いコンテンツへの導線を配置することが重要です。
さらに、これらの運用を高度化したい場合、LINE内で決済まで完結できるツールと連携する方法も有効です。
クリックデータを活用した改善サイクル
リッチメニューは、定期的にクリックデータを計測し、改善サイクル(PDCA)を回すことが非常に重要です。
LINE公式アカウントの管理画面でも、リッチメニューごとにクリック数やクリックしたユーザー数(UU)の概要は確認できます。
どのボタンがよく押され、どのボタンが無視されているかを分析しましょう。
たとえば、「クーポン」ボタンの反応が低い場合、デザインが目立たない、または配置場所が悪い(押しにくい隅にある)可能性があります。
よくクリックされるボタンは、より目立つように大きく表示し、反応が低いボタンは位置やデザイン、文言を変更して再テストします。
この改善を繰り返すことで、メニュー全体のクリック率が向上するでしょう。
キャンペーンや季節ごとの切り替え運用
リッチメニューは常に同じデザインで固定する必要はありません。
むしろ、セールや季節イベント時にはメニュー内容やビジュアルを大胆に変えてユーザーの興味を喚起しましょう。
季節感を演出することは、公式アカウントに「きちんと更新されている」という信頼感を与える効果もあります。
たとえば、ハロウィンやクリスマスのタイミングではメニュー画像を季節カラーに差し替えます。
ハロウィンならオレンジや黒を基調にカボチャやお化けのモチーフをあしらい、関連キャンペーン(「ハロウィン限定クーポン」など)へのリンクを設置するのです。
クリスマスなら緑と赤を使った華やかなデザインにして、「クリスマスセール」や「冬限定メニュー」を目立たせると良いでしょう。
LINEメニューを高度に運用したいなら「Atouch」がおすすめ
これまで見てきたように、リッチメニューはユーザーの注目を集め、高いエンゲージメントを生み出す強力なツールです。
しかし、その効果を売上につなげる上で大きな障壁となるのが、「ユーザーを外部サイトへ誘導する過程での離脱」です。
実際、ECサイトにおける平均的なカート放棄率(カゴ落ち率)は日本国内で約65〜80%にものぼり、スマートフォン利用時には90%近くに達すると報告されています。
つまり、せっかく商品をカートに入れても10人中7〜9人ものユーザーが購入を完了せず離脱している計算です。
これは、広告やSNSで集客しても購入直前で顧客を逃してしまうことを意味し、企業にとって非常に大きな機会損失と言えます。
出典:【2025年最新版】カゴ落ち対策完全ガイド|カート放棄率の平均・原因とCVRを30%伸ばす15の改善施策
Atouchとは?LINE内で完結するショッピングツール
Atouch(アタッチ)とは、LINE公式アカウントの機能を拡張し、トーク画面上でお買い物体験を完結できるB2C向けのLINE連携ツールです。
リッチメニューが「集客の入り口」だとすれば、Atouchは「購入から決済までの導線」そのものを提供します。
ユーザーはリッチメニューの「商品を見る」をタップした後、外部のECサイトに飛ばされることなく、そのままLINEのトーク画面で商品を選び、決済まで進めます。
ただし、類似のツールの中には「LINE上で決済できる」と謳いながらも、実際は決済時に外部サイトへ遷移させるものが多いため注意が必要です。
Atouchは、LINEマーケティングとEC(通販)をシームレスに統合するオールインワンツールと言えるでしょう。
無形サービスや家事代行といったビジネスの決済にも対応しています。
Atouchでできること
Atouchを導入すると、LINEのトーク画面がそのまま高機能な商品カタログや決済ページになります。
通常のリッチメニューでは、ユーザーを外部のECサイトへ「誘導する」ことしかできません。
その際、ユーザーはサイトへのログインや会員登録が要求され、大きなフリクションとなります。
実際、ある調査ではこの理由で約25%のユーザーが購入を断念したことが報告されました。
Atouchは、この離脱ポイントを解消します。
LINEのトーク画面内で商品を選び、カートに追加し、そのまま決済まで可能です。
他にも「行動分析」「かご落ち対策(リマインドメッセージ)」「購入・配送完了通知」など、売上アップに必要な機能が揃ってます。
そのため、リッチメニューの「集客力」とAtouchの「販売力」を組み合わせることで、LINE上での売上を最大化できます。
出典:カゴ落ち11の原因とそれぞれの具体的な対策を解説|EC事業者必見
Atouch導入のメリット・デメリット
Atouchの導入には、明確なメリットと、考慮すべきコストが存在します。
メリットは、購買フローが最適化され「かご落ち率」が大幅に低下することです。
外部サイトへの遷移やログインが不要なため、購買完了までのハードルが劇的に下がります。
2回目以降の購入なら、最短2タップで購入完了できるため、ストレスフリーな体験がリピート率をぐんと引き上げます。
デメリットは、月額利用料と決済手数料が発生することです。
月額費用(トライアルプランで通常9,800円税別〜)に加えて、商品販売時には別途決済手数料(例:クレジットカード決済3.25%)が必要になります。
初期コストはかかりますが、それを上回る売上向上や広告費削減効果(リピート率向上による)が期待できる点が、多くの企業に選ばれている理由です。
Atouchはこんな企業や店舗におすすめ
Atouchは、特に以下のような課題を持つ企業や店舗に最適です。
- LINE公式アカウントで商品やサービスを販売・告知している
- 既存のECサイトの「かご落ち率」の高さに悩んでいる
- LINE集客とEC販売が分断され、ユーザー導線をシームレスにしたい
- リピート率を上げて、広告費への依存を減らしたい
- オンラインサロンやスクールなど、無形サービスの決済をLINEで完結させたい
LINEを「売上を生み出す販売チャネル」として本格的に活用したい全ての事業者におすすめできます。
Atouchを最安値で導入する方法
通常、Atouchには先述の通り月額費用がかかりますが、2025年現在お得なキャンペーン価格が適用されています。
基本のトライアルプランは初期費用0円・月額9,800円(税込)ですが、今なら税別5,000円(約5,500円税込)〜と大幅割引でスタート可能です。
このトライアルプランでも商品登録5点まで・チャット/メールサポート付きで利用できるため、まずは小規模に試したい企業に向いています。
さらに30日間の無料トライアル期間も用意されているので、まずは1ヶ月試用して手応えを確かめてから本格導入することもできるでしょう。
導入申し込みはAtouch公式サイトのプランページから行えます。
申し込み後、決済代行サービスの審査などを経て利用開始となりますが、サポートが丁寧なので手順に沿って進めれば難しくありません。
不安な場合は公式サイトから資料ダウンロードや問い合わせをして、詳細な導入メリットや他社事例を確認してみるのも良いでしょう。
LINEメニューに関してよくある質問
最後に、LINEメニュー(リッチメニュー)に関して、運用担当者からよく寄せられる質問に回答します。
LINEのメニューはどこにありますか?
LINEメニューは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に表示される「メニューをひらく/とじる」のバーをタップすると開きます。
スマートフォンのLINEアプリで公式アカウントとのトークを開くと、画面最下部に細長いメニューバーが常に表示されています。
これがリッチメニューのトグル(開閉ボタン)です。
ユーザーがそのバーをタップすると、チャット画面の下半分ほどのスペースにリッチメニュー(画像付きボタン一覧)がスライドアップして表示されます。
再度バーをタップすればメニューは閉じます。
公式LINEメニューとは何ですか?
公式LINEメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に常設されたリッチメニューのことです。
画像付きのボタンを自由に配置でき、ユーザーをサービス紹介ページや外部サイトへ誘導するナビゲーションメニュー機能です。
公式LINEを運用する企業が、このメニューを活用してユーザーにとって便利なボタン(予約・クーポン・問い合わせなど)を提供しています。
たとえば、ある飲食チェーンの公式LINEでは下部メニューに「店舗検索」「予約する」「クーポンを見る」といったボタンが常に表示されています。
ユーザーはトーク画面からすぐそれらの機能にアクセスでき、知りたい情報や利用したいサービスへワンタップで移動可能です。
公式LINEメニュー=リッチメニューであり、公式アカウント運用者がユーザー利便性向上のために設定するもの、と覚えておきましょう。
「表示されない/反映されない」時のチェックポイントは?
リッチメニューが表示されない、または設定変更が反映されない場合、いくつかの原因が考えられます。
まずは、設定した「表示期間」が過去または未来になっていないか確認します。
次に、「デフォルトのリッチメニュー」として正しく設定されているか確認してください。
それでも直らない場合、ユーザーのLINEアプリに古い情報(キャッシュ)が残っている可能性があります。
アプリの再起動やスマートフォンの再起動を試してもらうと解決することがあります。
LINEのメニューボタンとは何ですか?
LINEのメニューボタンとは、トーク画面最下部に表示される細長いバー状のボタン(通称メニューバー)のことです。
このバーはリッチメニューの開閉に使われるUI要素で、初期状態でリッチメニューを非表示にしている場合に画面下に常駐します。
「≡
メニュー」「タップして開く」などの文言が書かれており、ユーザーがこれをタップするとリッチメニュー全体が表示されます。
たとえば「メニューをひらく」と書かれた細い帯状の部分がそれに当たります。
リッチメニューのトークルームメニュー(チャットバー)とも呼ばれ、テキストは任意にカスタマイズ可能です。
リッチメニューをまた閉じたいときは同じバー(開いた時は下部に「メニューをとじる」と表示)をタップします。
要するに、LINE公式アカウント画面に常に出ているメニュー切り替えボタンが「メニューボタン」です。
LINEのメニューバーとは何ですか?
LINEのメニューバーも、上記メニューボタンと同じものを指しています。
トーク画面下部に細長く表示されるバー状のUI要素で、リッチメニューの開閉トグルです。
リッチメニューを常時表示しない設定の場合に、このメニューバーが代替で表示されます。
ユーザーがこのバーをタップするとリッチメニューが呼び出され、もう一度タップすると閉じることができます。
要は「メニューボタン」と「メニューバー」はほぼ同義で使われることが多く、厳密な定義の違いはありません。
強いて言えば、公式の文脈では「トークルームメニュー」という表現も使われます。
LINEメニューで顧客導線を作り、Atouchで成果を最大化しよう!
LINEメニュー(リッチメニュー)は、LINE公式アカウントのトーク画面上でユーザーの興味・関心を引き出し、効率的に顧客導線を構築できる強力な機能です。
適切な誘導ポイントを設けることで、Webサイトへの送客や予約、クーポンの利用を促進し、コンバージョン率の向上が期待できます。
しかし、リッチメニューで集客したユーザーを、外部サイトへの遷移やログインの手間で離脱させてしまうのは非常にもったいないことです。その「最後の壁」を突破するのが、LINE内決済ツール「Atouch」です。
リッチメニューを「最強の入り口」として整備し、その先にある「商品選択」から「購入完了」までの道のりをAtouchでシームレスに完結させます。
これにより、かご落ちを防ぎ、リピート率を劇的に高めることが可能になります。
これからのLINEマーケティングの成果を最大化するために、ぜひAtouchの活用をご検討ください。







