マルチ計測器株式会社

業界初のAtouch導入でサステナブル化も実現。順調に売り上げを伸ばす戦略とは?

1986年創業のマルチ計測器株式会社。
直流電流センサ、交流電流センサ、各種計測器を製造している会社です。
BtoC用のサービスとしてLINEを活用する企業が多い中、マルチ計測器株式会社は、BtoBや個人事業主向けにAtouchを導入し順調に売上を伸ばしています。
今回は取締役営業部部長の俵積田 将(たわらつみだ たすく)さんと、渡辺 郁(わたなべ  かおる)さんにAtouch導入前の課題や導入後の効果についてのお話を伺ってきました。

目次

「サステナブルではない」アナログな業界。EC導入でチャネルも広げたい

Atouchの開設前に感じていた課題を教えてください。

まず弊社がAtouchで販売しているのは、クランプメーターという、漏電してないかどうかを測る計測器です。

ニッチな世界で、どうしてもECから離れた業界ですが、我々もECを導入することでチャネルを広げたいという思いがありました。

また、アナログな部分が多いところについても課題を感じていました。

例えば、電話でお客様から受注すると、システム注文登録をして、製品を出荷する際には振込用紙を同梱します。するとお客様は振込用紙で払ってくださいますが、キャッシュレスにしてほしいというお声もありますし、そもそもこのような受注の流れはアナログで時代にそぐわない。全然サステナブルじゃないですよね。

ECを導入することでこの流れをもう少し簡素化したいと感じていました。

あとは、弊社と同じような機器を扱う同業他社さんとの差別化も図りたいという思いもありました。どうしても華やかな業界じゃないのでECをやっているところも少ない。どの会社もアナログな方法をとっているので差別化を図るためにECを導入したいと感じていました。

年齢層が高い方でも手軽に使えるAtouchを導入し課題が解決

Atouchを導入した経緯と最終的な決め手を教えてください。

まず前提として、弊社は計測器を、電力会社や電気工事会社、電気保安協会向けに販売しています。今回我々がターゲットにしたかったのは、電気管理技術者協会という協会に所属し、個人で電気設備の管理をしてる個人事業主の方々です。人数は全国に5000人ほどいらっしゃいます。

その方々は60歳を超えていたり、保安協会さんから退職した後に電気管理技術者協会に所属して個人でやっていたり、年齢が高めの方が多くいらっしゃいます。

するとどうしてもECでの購入が億劫だと思われるなと。それでEC導入に関しては二の足を踏んでいたのですが、先日展示会で御社の中尾さんのデモを見て、これなら年配の方でも使えると直感敵に感じたのが決め手です。

あとは費用が安い。月額費用も安いですし手数料も安いですよね。

実際にAtouchを入れたことで課題の解決はできていますか?

はい、できていますね。キャッシュレスの導入も実現できたので、すごく便利だと思います。ユーザーさんも便利ですが、振込用紙を送って入金確認する必要がないので我々も便利です。 これが1番の課題解決になっていますね。

ちなみに、弊社には自社ECはありません。他ではAmazonに違うターゲット層に対して違う製品群を出品しているだけです。ECは本当に手探りでやってる段階ですが、Atouchを利用することでECを導入したいという思いも実現できてよかったです。

DMと地道な営業活動が売上アップに繋がっている

LINE公式アカウント の集客はどのように行いましたか?

まずはダイレクトメールですね。

その電気管理技術者協会に所属している5000人の情報を我々は持っています。ずっとお付き合いしてる協会さんなのでそこに一斉に5000通発送しました。それが今年の1月に入ってからです。

導入から数か月で売上がすごく伸びている印象ですが要因を教えてください。

1月に発送したDMが浸透し始めたのと売れ筋の絶縁監視装置の掲載を開始した事が売上が高くなった要因と思われます。

あとは、我々は全国をエリア分けして、営業担当がいます。協会さんも、東北ですとか、関東、四国など地方によって分かれてるんですよ。

そういった地方の協会に対しての展示会などを我々がやっていて、そこに協会員さんが集まるんですね。

そこでもLINEの案内をしたり、DMと違うPR・集客の方法を取ったりしています。まさに、今日も営業マンが地道にLINEからの注文に誘導するために地方へ行っています 。

なので、DMに加えて、各エリアの営業担当の営業の成果でもあると感じています。

Atouchならではの工夫がございましたら教えてください。

Atouch上で、売りたい製品から表示するようにすることや、製品のカテゴリー分けにすごくこだわっています。あとは、渡辺が下のリッチメニューのデザインにもこだわっていて、月ごとにデザインを変えています。

実は、弊社でAtouchの担当をしている渡辺は普段個人ではLINEを使っていないんですよ。

それでもリッチメニューのデザインを毎月変えたり、さらにリッチメニューの変更の予約を行ったりLINEを使いこなしています。

運用の担当がLINEを使っておらず、かつ、会社的にECも初めてという場合でも取り扱いができるというのは驚きですよね。この手軽に運用ができるという点もAtouchの魅力だと思います。

あと、工夫としては、個人事業者の方が相手なので梱包時に領収書を入れています。 サンキューカードもAtouchで買ってくださった方のみに入れていますね。

これからのマルチ計測器株式会社が目指すところは?

今は電気管理技術者協会に所属している個人事業主5000人という限られたお客様にしかDMを送っておらず、その方々にしか情報を開放していません。

それを全てのお客様に情報を開放して、色々なお客様から注文をもらうところまではやりたいと全社的に思ってます。

 全く知らないところから注文が来るということが実現できたらいいなと思ってますね。

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